北三陸 久慈市 殻長1m前後の「カキ」化石を確認!

 国立科学博物館日本館3階モシ竜化石の真上に展示されている殻長の長いカキ化石=コンボウガキ(学名:コンボストレア・コンボ)を市内で確認しました。


 2016年秋、久慈で発見の「コンボストレア・コンボ」~科博の展示やジオガイドブックに掲載~白亜紀後期(約6,600万年前~1億500万年前)に堆積した浅海中の泥から上部に伸長・生息したカキ化石を再確認した。


 周囲にたくさんのカキ化石片が集中しているものの1m近い殻が揃う物は数少なく、下流まで流された化石片を発見したことから、遡上行~しばらくして運良く1回で再確認となりました。


 久慈層群玉川層のカキ化石は野田村玉川海岸で確認できるが、この「コンボストレア・コンボ」国内では北海道三笠·夕張、福島県で確認されているのですが、他に事例がなく稀少かつ貴重なものです。同じ久慈層群でも生息環境が違ったということなんでしょうが、でも何故「カキ」なのにこれほどの違いがあるのか不思議ですね⁉


 野田村玉川海岸のカキ化石礁中のカキは私たちが魚屋さんで眼にするカキよりも大ぶりで、殻長20~25cm、幅10㎝ほどの物がたくさんあります。


 身を守るために殻を身に着けたり、或いは殻を借用する「ヤドカリ」のように生物の異なる環境への適応戦略といわれますが、それにしてもすごいことです!