北三陸 普代村立普代中学校~「ジオパーク授業」実施

 下閉伊郡普代村立普代中学校で、この6月8日(木)「ジオパーク授業」がおこなわれました。

 2年生20人が対象で、今年度ジオパーク授業を三陸全域でおこなう推進協議会の指針により小中学生へのジオパーク普及啓発アクションとなります。


 6月8日この日、マイクロバスで早速久慈市へ移動し久慈市半崎の野田層群を観察、次に小袖海岸に向かい小袖漁港に鎮座する「夫婦岩」=前期白亜紀火山活動の産物「柱状節理」の鉛筆を束ねたような五角形の柱の不思議を三陸ジオパーク認定ガイドの田高正博ガイドの解説により見学した。


 このジオパーク授業は野外観察が中心で、初めて小袖漁港=あまちゃんの袖ヶ浜を訪れた生徒も多く、ガイドの解説に熱心に耳を傾けた。


 昼食後は、いよいよ地元普代村のジオサイト「黒崎」に到着、黒崎灯台、北緯40度「カリヨン」の鐘、黒崎灯台などを見学しながら、黒崎の大地の成立ちを学んだ。


 この後、大田名部防潮堤、普代浜、普代水門と廻り、普代川が運んできた白い砂と砂鉄から普代村萩牛地区で江戸後期に稼働した「割沢鉄山」のたたら製鉄について、また故和村普代村長が先導して建設した高さ15,5mの水門・防潮堤によって東日本大震災・大津波からの被害が大幅に抑えられたことなど~次に来る災害に油断なく備えるという心構えについてなど、野外実習に参加した普代中第2学年の皆さんは地元に住んでいても初めて学ぶことが多くあるなど大いに関心を高めたようだ。

 

 今回のジオパーク授業がきっかけとなり、ジオパークについて関心を持ち、自分から調べたり尋ねたりアクティブな学習へと進めば嬉しい限りです。


 今後とも三陸ジオパークエリアで、ジオパーク授業が積極的に進められ三陸ジオパークの啓発普及が図られるようにしたいものです。


* なお、三陸ジオパークの久慈エリア「認定ガイド」は現在2名、いずれも「北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会」所属の「島川芳樹」「田高正博」両名です。