171107 第3回三陸ジオパークガイド認定講座~八戸市・種差海岸など

 第3回ジオパーク認定ガイド講座が開催されました。


 今回の会場は、座学が八戸市・南浜公民館で、講師は東北大学総合学術博物館館長·同大名誉教授の永広昌之先生でした。


 いつものカラーチャートなど見やすい講義資料で、北部北上山地の地質·八戸周辺の大地の成立ちなど盛沢山な内容でした。資料は見やすいんだけど~理解できたかは!?( ´艸`)です。


 11月7日13:00~14:30まで永広教授の講義、その後はマイクロバスに乗り込み蕪島、恵比須浜、大久喜漁港などを廻り認定ガイドの関下斉さんと永広教授の実践ガイド・レクチャーをいただきました。


 当日は暖かく気温21℃以上で、恵比須浜の枕状溶岩を観察した浜辺の草むらには黄色い蝶が舞っていました。恵比須浜から南下し大久喜漁港の西側で「チャート」といわれている岩礁を確認したところ、「どうも珪質岩に見えるが断定できない」チャートかどうかは顕微観察ですぐ分析できるとのことでした。


 過去に作成された地質図或は各種公的資料でも、細部にわたり分析同定されているとは限らない。地質図の隙間を埋める努力が各地域で必要ということでした。


 久慈地域でも大まかな地質は明らかになっていても、まだまだ個別のジオサイトやポイントなど未解明な部分が多いと日ごろ感じています。

 

 大久喜漁港では、オレゴン州から返却された神社の鳥居など確認しながら、最後に種差海岸の火山岩類や岩礁に見られる地層の堆積情況なども確認して第3回のジオパークガイド認定講座を終了しました。


 当日の参加者は認定ガイドや認定ガイドをめざす方25名余り、宮古市・岩泉町・八戸市·久慈市などから集まっていただきました。


 当北三陸ジオパーク推進連絡会でも、平成26年・27年と2度八戸・階上エリアのジオ巡りを敢行しています。

 もし機会があれば階上岳八合目まで登り、石灰岩採掘中の「八戸キャニオン」や八戸港・八戸市街地・東方・東北東へ延びる北部北上山地の海成段丘など皆で確認してみたいものです。


 三陸ジオパーク推進協議会さん、講師の永広教授、認定ガイドの関下さん、ありがとうございました。


 三陸ジオパークガイド認定講座も次回辺りが、単位取得のタイムリミットでしょうか?


 青森・岩手・宮城3県16市町村、直線距離で南北220Km以上にわたる広大なエリアの三陸ジオパークでは市町村の垣根を超えた「広域ジオパークガイド」が必要とされています。


 全エリアを案内できる「スーパージオガイド」は現状では夢ですが、ジオパークガイドにチャレンジしてみようという方は、三陸ジオパーク推進協議会事務局へお問い合わせください。

*三陸ジオパーク推進協議会~宮古市五月町1-20 宮古地区合同庁舎内

   ☎:0193-64-1230

   📠:0193ー64-1234