久慈市山形町を源流として、多くの支河川を集めながら久慈湾~太平洋へと注ぐ久慈川、海のかなたから運ばれてきたジュラ紀石灰岩体が顔を出し、地殻の変動によりほぼ垂直に近い切り立った岩鏡となって渓流に立ちはだかります。
中央左の部分が土石流の衝突で剥がれています。自然の摂理ですから、2億年以上のあいだ幾多の変遷を経て現存し、剥がされて次第に海溝に向かい、やがてまた付加体として陸地に押付けられるのかも( ´艸`) ~また来て三陸??
昨夏台風10号による激流で、この鏡岩、不老泉のある屏風岩一帯は、東屋など水流に抗しきれず大部分が流されてしまいました。全景を紹介したいところですが、あまりにも無残な状態なので掲載は控えます。早く復旧されたいところです。
不老泉の小久慈焼陶製龍頭が寂しそうです。
久慈川・岩井川合流点付近、石灰岩の熱変成で大理石ができている。真っ白な岩が下流でも見つかります。
川床にも大理石が見えます。周囲にはモリブデン採掘跡が残ります。
戦前の常盤商会久慈製鉄所(松方五郎)の系譜~川崎造船砂鉄処理法研究部長・西山弥太郎(のちの川崎製鉄初代社長)は、久慈砂鉄をドイツ・クルップ社に送りルッペ(粒鉄)製造に成功、昭和14年兵庫工場がルッペに添加することで軟らかく曲線形成のしやすいモリブデン鋼などの製造に成功している。
大川目町山口のモリブデン鉱は戦時下の需要により採掘に一層の拍車がかかったのです。
久慈渓流小唄歌碑、作者は大川目町出身の砂子彦三郎、久慈市民ならほとんどの人が知っている昭和の頃でしたが、今でもお祭りの時など歌われているでしょうか⁉
国道281号線改良整備で、だいぶ様相が変わってしまいました。
「藤が咲いたよ 小不動の辺り~風にほろほろ~」
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