久慈琥珀博物館企画展 開催は6月18日(日)まで       エカテリーナⅡ世 -女帝が愛した琥珀芸術ー 

 ロシアの母と呼ばれ、国民から愛されたロマノフ王朝4人目にして最後の女帝エカテリーナⅡ世。

 北ドイツ貴族出身のエカテリーナⅡ世は、夫ピョウトルⅢ世に替わり34年間の統治時代にロシアの近代化・強国化を成遂げ、その一方で絵画を始めとする芸術品を収集し、現在のエルミタージュ美術館の礎を築いた専制女帝君主です。

 エカテリーナ宮殿に「琥珀の間」を作り、琥珀をこよなく愛し琥珀芸術の最高峰と言われるほどにまで持てる力を注ぎ込み、このロシアの至宝を完成させたのです。

 「琥珀の間」は第二次大戦中ドイツ軍に解体されて持ち去られ、行方が分からなくなりましたが、その後の1979年から24年という年月を経て修復委員長の故A・A・ジュラブリョフ氏ら多くの琥珀職人の努力と技術力によって復元完成されたのです。

 旧ソ連邦ゴルバチョウフ大統領の「ペレストロイカ」体制以後、幾多の政争・クーデターなど内戦状態をくぐり抜け、ロシアの政治体制が安定し、復元作業の終盤にドイツルールガスAG社の援助を得ることで作業は急ピッチの進展を見せ、サンクト・ペテルブルグ市政300周年に併せて「琥珀の間」修復復元が完成したのでした。

 1995年修復作業はおおよそ全体の25%ほどのセッテング完了段階でしたが、ロシア国内政治体制の不安定さや経済的な混乱期にあたり作業の進展がままならない時期があり、その頃故A・A・ジュラブリョフ氏ら3人の琥珀芸術家が久慈市に滞在・制作した琥珀モザイク画「ルーシー・戦争と平和」「黄金の華・金色堂」「琥珀色の夜明け・久慈」の三部作や、その持てる象嵌技術、カメオ彫り、インタリオ彫り、日本の漆金箔技術を駆使した琥珀工芸品、サンクト・ペテルブルクの姉妹博物館より寄贈を受けた琥珀の間の工芸品などを間近に観察できます。

 開期は6月18日(日)まで、この機会をお見逃しなく。